2023/1/7

今年2024年の道場のテーマを「心を研ぐ」とします。

2024年、これまでのコロナ禍のうっぷんを晴らすべく、盛大に年明けを祝った方も多かったと思います。しかし、元旦の能登半島地震によりお祝いムードは一変しました。日本に住む我々は、常に逆風の中で生きることを示唆するような年明けとなりました。

コロナ禍まっただ中でクリス先生から引き継いだ合気道無限塾は、東京と鎌倉で現在60名の規模に成長しました。実はこれだけ「白帯」という可能性に溢れる道場も珍しいものです。

さて、そんな我々の道場として、ことしは「心を研ぐ」をテーマにしたいと思います。

辞書によると、この「研ぐ」という漢字は2つの意味を持ちます。

1つは、石などでこすって磨くこと、もう1つは本質を究めることです。心を研ぐ、に込めた意図は、まさに自身の心身を磨き、皆さんにとって大切なものを得てほしい思いです。

包丁や刀はそれ単体では、使い続けると切れ味が悪くなり、次第に目的を果たさなくなります。だから砥石など堅いものに何度も角度を擦って余分な錆を落とし、切れ味をあげるわけです。

道場は、皆さんにとって自分を研ぐための砥石のような特別な場所です。体調を大切にしながら、道場の仲間と切磋琢磨し、心を研いでほしいと思います。

年が暮れる頃には、合気道を通じて皆さんが本当に大切なものを見つけ、守れる強さが見えてくると嬉しいです。

私、道場長個人としては、逆風の中で生きる人々が合気道を楽しみ、健康になり、心を研ぐことができるよう、去年以上に精進していきます。

同時に、合気道を日本、世界の人々にとって一種の教養まで昇華できるよう合気道を普及していくチャレンジをする所存です。